長野県長野市、「善光寺御開帳」へ行ってきました。
大回向柱
松代藩が現在の本堂建立の際、普請奉行にあたったというご縁から、
毎回松代町から「回向柱(えこうばしら)」が奉納され、本堂前に立てられます。
高さ10メートルの回向柱には前立本尊様の右の御手に結ばれた金糸が、
善の綱となって結ばれ、柱に触れる人々にみ仏のお慈悲を伝えてくれます。
七年に一度の盛儀に、前立本尊さまとのありがたい結縁。
善光寺本堂に安置される御本尊一光三尊阿弥陀如来は、
白雉5年(654)以来の秘仏。
その後、鎌倉時代に御本尊の御身代わりとして前立本尊が造られ、
拝されるようになりました。
前立本尊は、ひとつの光背の中央に阿弥陀如来、向かって右に観音菩薩、
左に勢至菩薩が並ぶ、善光寺独特の一光三尊阿弥陀如来のお姿をされています。
普段は御宝庫に安置されていますが、七年に一度の御開帳の時だけ、
特別にお姿を拝むことが叶います。
中央の阿弥陀如来の右手に結ばれた金糸は五色の糸にかわり、
白い善の綱として、本堂前の回向柱に結ばれます。
その回向柱に触れることは、前立本尊に触れるのと同じこと。
ここにありがたい結縁が生まれ、その功徳ははかりしれません。

自分は幼い頃からなぜかお寺、お線香の香りが大好きで心が落ち着きます。
そして、この前立本尊を前にしたとき体の中があたたかくなり、
懐かしさがこみ上げてきて、なぜか涙が溢れてきました。
本当に不思議な感覚になりました。
「心があらわれました。」
七年に一度。
今の自分のタイミングに、善光寺の御開帳。
きっと、大きな意味があったのだと思います。
皆さんも是非行かれてみてはいかがでしょうか?
善光寺御開帳5月31日まで。
NOBU