「自分の出来る範囲で最大限に心をもってつくす」

先週日曜日におこなわれた構造見学会
通常建築業界では「構造見学会はお客はほとんど来ない」といった
「定説」がありますが お蔭様で20組ちかいお客様にご来場いただきました
天候の悪い中来ていただいたみなさま 本当にありがとうございました
そして「見学会」「内覧会」と名のつくものに「あなたが不在じゃだめでしょ」・・・
当日は「悔しさでいっぱいでした」 自分がその場にいれなかったことを 
この場をお借りいたしまして深くお詫び申し上げます
さきほどお客様から携帯にメールをいただきました
リアルに「そのまま」書かせてもらいます
「ありゃ~・・・でもきっと大丈夫ですよ♪神様がちょっと休みまっし!
働きすぎやって言ってるだけです!より強力になって復帰されることを
心から祈ってます!!」
お客様から励まされるとは プロとして本当に 
情けない以外のなにものでもない・・・
ただ 「なさけない」の前にこのメール 今の自分にとって
涙が出るくらい嬉しいメール 文章 お気持ちだった
そして もう「お客様」ではなく「ひとりの同志」だと あらためて痛感した
昨日 「グッドライフ」の最終回を見た
残り少ない命であることを息子に隠し 
支え続けた父が 「息子が大きくなったら渡してくれ」と
妻に渡してあった 最期の手紙
「羽雲への手紙」 父
羽雲、元気にしてるか?大きくなったか?
ちゃんと母さんの手伝いをしてるか?
学校は楽しいか?友達と仲良く遊んでるか?
羽雲、父さんはお前が産まれた日をはっきりと覚えてる。
とても空気が澄んだ3月の朝、よく晴れた日、
父さんの指をお前は小さな手でしっかりと握った。
「初めまして。」とでも言うように、その瞬間お前の名前が浮かんだんだ。
“羽雲”羽が生えたみたいに空を進む雲。
両親が亡くなって、父さん窮屈な暮らしをしていたから、
お前には伸びやかに、自由に生きてほしいと願った。
お前は父さんに沢山のものをくれた。
お前と話をすることが、お前とふざけることが、
お前と飯を食うことが、ただただ幸せだということ。
全部お前が教えてくれたんだ。
お前が生きていてくれる、一日一日が、ただただ奇跡だということ。
ごめんな羽雲。
あんな別れ方しかできなくて
父さんの願いは一つだ。
父さんのいない世界でも強く生きてくれ。
大切な人をちゃんと守れる男になってくれ。
お前ならいつかきっと叶えてくれると父さんは信じてる。
ありがとう羽雲。父さんの息子でいてくれて。
さよなら。
ドラマでは父親が天国へ旅立つ前に 母親がこの手紙をわが子に見せた
息子は父の死を受け入れ 最期に父は息子を抱きしめ 天国へと旅立った
日々毎日毎分毎秒 このように思えて生きれたのであれば
人はきっと どんなに短い生涯であっても悔いや後悔はなく
「感謝」しかないのではなかろうか そして我が運命に「ありがとう」と 
「自分には生きる義務がある」
お蔭様で今のところ自分は 
当然だが 「命のリミット」を宣告されてはいない
ただ 「自分でまいた種」で生涯 頚椎の持病が「親友」のようにいる
そして現在 病院へ通いながら自宅療養をしている
多大なるご迷惑をお客様たちにかけている… かもしれない
今は「復活して倍返しに頑張りますよ!」とは 軽々しく言いたくない
「リアル」に答えたい
「今の自分を受け入れ 自分の出来る範囲で 
最大限にお客様に 心をもってつくす」
生涯の家をたくしたお客様にとっては もしかして
軽い言葉に聞こえるかもしれない
しかし そうはとっていただきたくない
「自分の出来る範囲で最大限に心をもってつくす」
これは「家族」と「親友」同様の想いでもある
たくさんのご心配をおかけしましたこと
この場をおかりいたしまして 心よりお詫び申し上げます
本当に「すいませんでした」 そして「ありがとうございました」 そして
「これからも宜しくお願いいたします」
追伸
しばらくのあいだ 自宅療養が続くかもしれません
そのあいだ どうか「自分のブログ」にお付き合いください
「自分の出来る範囲で最大限に心をもってつくす」

NOBU

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