昨日、6月8日(水)は大安吉日に加え、建築吉日「たつ」の日、
これは建築に関するすべての行事ごとにおいて「大吉」という素晴らしい日であった。
というわけで、昨日は「地鎮祭、上棟式、ご契約」とおめでた尽くし!
せっかくなのでこの「おめでた尽くし」を連発でアップします。
白山市D様邸「地鎮祭」
D様が建築地として選んだこの土地。
見渡すかぎりの田園風景が一望。夏には徳光海岸の花火大会、
縁側で一杯やりながら、すぐ目の前で打ち上げられる、
まさにD様だけの「特等席」となる。
今日の良き日に、この青空!
3つ並ぶと視界はこうなるのか・・・、面白いので撮ってみたw
本当に仲の良いD様ご夫妻、微笑ましかったので、撮ってみたw
神様にお許しをいただき、願いは届いたはず・・・。
玄関はもちろんのこと台所もすべて、土間。
まさに古き良き空間となるD様邸。
D様邸は「平屋」樂家樂座。
屋根勾配は3.5寸と緩く、腕木で持たせ軒を突き出す、
屋根の下端で2mしかない、昔ながらの高さ、これがいい。
裏にまわると「内でも外でもない縁側」があらわれる。
この縁側。
玄関と一直線に風が抜ける間取り。
縁側を中心に、囲炉裏の間、寝間、そして風呂、全てが隣接。
風呂からはそのまま裸で縁側へ出られる仕掛け。
恥ずかしくないかって?いやいや!目の前には、「田園しかない」。
まわりになにもない最高の「贅沢」。
まさに、離れ宿、別荘、リゾートコテージ、コンドミニアム・・・、
そういった間取りとなっている。
続きまして・・・、
白山市K様邸「上棟式」。
快晴!快晴!
K様邸はご主人ご実家の敷地内の新築となる。
ご実家の景観を崩さないよう、2つの家がこの地で共に、
そう、「親子」のように共存できるよう、設計段階から間取り、
ファサード、プロデュースに拘った。
お互いのお家の中心となるこの剪定されたお庭が、
丁度いい程々加減で互いの世帯を結ぶ。
ご夫婦仲良く建物を清め・・・、工事中の安全と、最良の竣工を願う。
K様邸の中心に聳え立つ大黒柱。
樂家樂座、過去最高となる「7.5寸角」のケヤキの大黒柱。
これまでにも上棟中にはじめて気づくことも多々ある。
その一つ!
二階に上がるとこんなステキな景色が待っていてくれた。
そして、この敷地内にはもう一つステキな建物が!
そう、ご主人のお父さんは建具職人。
息子さんご家族のために、すべての建具をお父さんがデザイン、造作する。
「最高の親子関係」。
工場の横に目をやると・・・、あれ!?、あれれ!?、マジで!!
ご主人の奥に見えるのは・・・、もしや・・・、
やっぱりだ!!
Kさん・・・、昔はガンガン「攻め」てたんですね!w
そして、わかるわかる、その気持ち!w
皆から邪魔だのなんだの言われても、捨てられないんだよな~・・・、
うちにも1台、似たようなのがありますよ!w
それが「男」なんです!
あ、そうこうしているうちに・・・
そろそろ上棟終了のときが・・・
無事、棟上完工!
そして恒例の、宝尽くし暖簾の前にて、
全員揃っての記念写真。
さあ、いよいよスタートです!
引き続き・・・、
金沢市S様邸「新築工事請負契約」。
S様ご主人は学校関係のお仕事をされている。
そういや・・・、自分の小さい頃の夢は小学校の先生だったな~・・・、
しかし、自分みたいな先生がいたら、子供たちは嫌だろうな~w
そして、ご契約時、最大の緊張の瞬間、「捺印」・・・、
ご夫婦手を合わせて、この緊張の瞬間を分かち合う。
しかし、うちのお客様は本当にみんな「ラブ夫婦」が多い。
見ているこちらが、嬉しくなる!w
そして、S様のご契約で一番驚いたのは・・・、
ご主人から、手を差し出されての「固い握手」。
本当に、嬉しかったな~・・・。
そしてもちろん奥さんとも・・・。
S様邸のファサードは徹底的に町家建築に拘った。
屋根の軒下には先人の知恵でもある「幕下」を施工、
これは、雨風から外壁を守りつつ外観に趣を与える、
屋根上部には「煙だし」をイメージした天窓をもうけた。
昔は実際にこの煙だしから、釜からのぼる湯気を逃がしていたものだ。
そう!全てを現代版に再現した新築町家である。
それが、S様邸・・・。
D様 K様 S様
本日は、おめでとうございます。
そして、ありがとうございます。
この良き日に、地鎮祭、上棟式、ご契約を迎えられたことを、
心より嬉しく思います。
しかし、D様、K様、S様、すべての方々に言えることは、
「今日がはじまり」だということではないでしょうか?
初めて出会い、土地探し、資金計画、最初の図面、打ち合わせ、
ご契約、地鎮祭、上棟式、更なる打ち合わせ、竣工完成、お引渡し式、
アフターメンテナンス・・・、
「今日がはじまり」と書いたものの、
「どの時点もはじまり」「どの瞬間もはじまり」のようにも、思います。
そして、「今日のはじまり」は
「すべてのみんなが最高の笑顔でした」
それが何よりも、嬉しかった。
「人生は終わりなき旅」なら「建築も終わりなき旅」
ならば、出会った・・・、いや、出会えたからには、
共に「最高の旅」にしたい。
それが、「家をつくるということ」。
NOBU