今 僕の目の前にいるのは 「お客様」なのだろうか?
話しながら 時折り そう思う時がある
当然 大切なお客様に変わりはないのだが
いつも ふと そう思う
その人 その家族の これまでの人生
価値観や人生観や人間性
夫婦関係や親子や親戚や友人関係や会社関係
様々な人間関係 年収 貯蓄 家賃 借金
本人が抱えている病気や ご家族の病気の内容・・・
もちろん 刑事のように
こちらが「聞き出す」のではなく
このような ある意味とてもヘビーな内容を
人生のすべてを 「対話する」
このような会話をしている際
決して失礼な意味ではなく 僕はお客様を
「お客様だと見ていない」
それは その枠を 超えているとしか
言いようがない
人 対 人
一人の人間同士 ぶつかり合っている
これはもはや 「仕事」ではない
その領域を遥か超え
家族でも親でも友人でも知人でもない
そんな 僕が こんな内容の濃い話を
聞き応え 考え 聞き応え 考え
一緒に悩み そして笑い
互いに 「答え」を前に出していく
これはよく考えれば とても不思議な話であり
そして 他にはない 仕事でもあり・・・
ここまで 「建築」 にかかわることは一切 書いていない
書くつもりもない むしろそれは 「二の次だ」
「建築に関係することを 一番にしない」
これが 家づくりに最も大切なパートナー
僕たちの 「義務」と「使命」と「誇り」だと思っている
くどいようだが もう一度言わせてください・・・
「建築にかかわることは 一切書いていない」
今日は 家づくりの 「木の根っこ」の部分を書かせていただきました
NOBU