本日、金沢市S様邸のお引渡し式がありました。
残念ながら今回は新築内覧会は行なわなかったのですが、
大変見所満載の樂家樂座だったので、近日中にブログ上にて、
WEB内覧会をおこないます。お楽しみに!
S様邸樂家樂座はいつもとは少し趣旨が違い、
床は無垢の無塗装タモ材、建具も全て白木の無塗装、
和室にはにじり口があり、壁は黒漆喰仕上げ、朱色のほら床、
そしてキッチン周りの壁も黒漆喰仕上げ、
いうなれば、「白と黒とダークブランに朱」、このコントラストでコーディネート。
玄関周りの違い棚とキッチンバック棚はフレイデザインの甲斐氏に依頼。
リプロダクトした違い棚「li-ne」朱色の焼付け塗装バージョン、
キッチンバック棚は床と同じくタモ材で造作、
とにかく、いつもとは少し違う樂家樂座なのです。
さて、お引渡し。
ここでは「絶対に嘘は書かない」と自分は心で誓っているので、
「当社の恥」をさらけ出すようだが、あえて、書かせていただきます。
S様とは、建築中、本当にいろんなことがあった。
お互いの意思疎通の違いから、何度も話し合う機会があった。
工事を一時中止し、互いが納得するまで話し合ったこともあった。
やり直し工事も何度もあった、そして、弊社に対する信用を、
失いかけさせてしまったこともあった。
それが今年初めの頃の話である。
S様のために、一度失った信用を取り戻すために、
社員、スタッフ、全員一丸となって頑張った。
一度出会った、いや出会えた「縁」を信じた、
S様の「心の奥底」を信じた。
そして、今日。
みんなが笑顔であった、笑い声で溢れていた。
全員がお引渡しのご挨拶をさせていただいた後、
S様ご主人から、「本当にいろいろなことがありましたが、
自分たちが想像した家、それを超える家が完成しました。
この会社で建てて良かった・・・、本当にありがとうございました」。
奥様からは「いろいろとありましたが、私は皆さんが決して嫌いな訳ではなく、
一人ひとりが大好きです。もう、楽しい打ち合わせが出来ないと思うと、
なんだか寂しいです・・・」。そう言って、涙ぐんで話された。
自分たちは決して大きなことはしていない。
ただ、言えることはS様を信じ、「諦めなかった」。
いや、諦めたくなかった、信頼回復に、絶対的な自信があった。
自身がなけりゃ、この仕事は、辞めている。
「想い 言葉 行動」
これは、かならず、すぐではなくとも、時間差があっても、かならず伝わる。
自分はそう信じて、この仕事に誇りをもって、「生きている」。
S様、本日は新築竣工、本当におめでとうございます。
そして、着工中は、本当に勉強になりました。
心より感謝しています。
これからの末永いお付き合い、
宜しくお願いいたします。
「ありがとうございました」。
NOBU