昔、ある経営者がとても解りやすいたとえで、
自分に「人生とは」を話してくれたことがある。
「お前、子供のころよくやらなかった?
上から下へ降りてくるエスカレーターをわざと、
下から上へかけ上がって遊ばなかった?
人生もあれと一緒だよ。
下から上へかけ上げっていく途中、
立ち止まってしまうと、どんどん下がっていく。
足元をまったく見ないで、ただ上だけを見て突っ走ると、
転んでしまう。
ようするに、立ち止まらず、足元と上を両方見ながら、
ただひたすら、突き進む。
これが、人生だよ。」
実にうまいたとえ話だと、
その当時も思ったし今も思う。
ただひとつ。
このたとえ話に今付け加えようとするならば、
エスカレーターわきに「休憩地点」があってもいいのではと、思う。
これまでの過去、そしてこれからの未来を冷静に見つめられる、休憩所。
走りっぱなしでは周りの景色が見えなくなり、
気力体力がつかれきってしまう。
そしていつまでも休憩するのではなく、
また上から下っていくエスカレーターへ、飛び出し、突っ走る。
そしてもし転んで、一番下へ下ろされても、
そのエスカレーターは、ずっとそこにあり、
いつでもまたチャレンジできる。
それが人生なんだと、思う。
でも、一番たいせつなのは、
子供の頃、はじめて「エスカレーター逆上がり」をやろうと思い、
実行し、そして上りきった、
あのワクワク感とドキドキ感。
「楽しんでやった」ということだろう。
F社長は今でもあの笑顔でつっ走ってるんだろうな~・・・
NOBU